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2005.05.08 17:21

大人になっても、忘れがたい子供の頃の思い出の一つに、「コマなし自転車」に初めて乗れたことを挙げる人は多いのではないだろうか。
私もその1人である。
私は母に練習をしてもらったのだが、あの初めてコマを外したときの不安定さは忘れられない感覚だ。
周りの大人や少し大きい子供たちを見ていると、さも簡単そうに、すいすいととても涼しい顔で乗っている。
髪の毛が風になびくので、余計「涼しそうな」姿に見える。
だから私も、すぐにあんなふうに乗れるのだと思っていた。

はじめて、コマを外したときは、何でこんなにハンドルが言うことを聞かず、まっすぐにバランスよく乗れないのだろうと思っていた。
単に練習して、その感覚を学習していけば良いだけなのだが、子供の頃と言うのは、それに対してとても腹が立つのだ。
何でこんなに、ふらふらするの。
何でこんなに、ペダルがこげないの。
あんなに涼しい顔で、自転車をこいでる人も、こんな苦しい体験をして、コマなし自転車に乗れるようになったのだろうか。
そんな感じで、私は小1のときに、やっとコマなし自転車デビューを果たした。
そして今では、交通手段が車でない私は(実はペーパードライバー)、3市くらいは平気で自転車で渡っていく。

さて、カンチの場合はどうであったか。
カンチは、保育所の頃、5歳7ヶ月で練習をした。
コレはカンチが自分から「乗りたい」と言い出したのだ。
それまでは、子供用の一番小さなコマ付き自転車をアパートの前で乗りまわしていただけだったのだが、自分より小さい、なんと3歳の子がコマなし自転車に乗っているのを見て、むずむずと自尊心がくすぐられたのだろう、「母ちゃん、コマなしにして。」と、言い出した。

練習は、土日で決行された。
サドルの高さは、少し高いほうが、自転車をこいだときに、ひざがハンドルの下に当たらなくてこぎやすいのだそうだが、安全面で考えれば、足の裏がぺたっと地面に完全に付くほうが子供には乗りやすいのだそうだ。

近所に広い公園などはなく、たまたまアパートの前があまり車も通らないので、まっすぐなアスファルトの道を、行ったり来たりしていた。
よく、後ろの荷台を大人が持って練習するが、実はそのやり方が私はやりにくかったような思い出があるので、何も触らず、カンチの後姿を見守っていた。
地面を両足でけりながら、さっとペダルに足を置く。
そして転倒しそうになったら、さっと、地面に足を付く。
カンチはバランス感覚を、少しずつ学習して行っている。
しかし、「なんで、こんなにふらふらするんよ!」と、泣いて弱音を吐く場面もあり、1日目は不完全な状態で練習は終了した。
次の日カンチは練習を嫌がった。
その次の土曜日、カンチも気持を切り替えたのか、練習を希望し、なんとその日は、たった片道道路を走っただけで、すいすい乗れるようになってしまった。
はじめは、すごくふらふらしており(後ろから見るとその背中がとてもかわいい)、「そのまま行け~!行け~!」と私は後ろから叫んでいた。
カンチの表情はわからないが、もちろん真剣で、それにきっと引きつっていたかもしれない。
そして、カンチはついにコマなし自転車に乗れるようになった。
私もカンチもどんなにうれしかったことだろう。

小学校に入ったカンチは、友達と約束し、自転車で待ち合わせの場所へ向かう。
その後姿を、私は「気をつけて。」と送り出す。
カンチもいつかは自分の子供に、コマなし自転車を練習させる日が来るだろう。
そんな時、私と練習したことを思い出してくれるのかな。
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テーマ : 子育てのつぶやき - ジャンル : 育児

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