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2005.05.08 17:23

カンチが2年生にあがった頃の話だ。
カンチの通う小学校では、1年ごとにクラス替えがある。
カンチの隣には、1年の時には同じクラスではなかった、体の大きなS君が座ることになった。

ホームルームをしていたある日のこと、カンチの隣から突然大きな音がしたそうだ。
この音はどこかで聞いたことがある。
そうだ。
おならの音だ。
カンチの席の右側は、廊下になっている。
そんな音は聞こえないはずだ。
だとすれば、左の席に座っているS君が、どうもおならの音の主らしい。
カンチはすぐに、S君の顔を見た。
S君はカンチと目も合わさず、平静であったという。
その音は結構大きくカンチに聞こえたのだそうだが、周りのみんなは全然気がついてない。
S君の左側の席の子も、前後の席に座ってる子も。
カンチだけが気がついたそうだ。

私は、子どもなんだから、おちゃらけて「おならしちゃったあ~。」と言えば、クラス中が笑いの渦に包まれて、和やかなムードになるのでは?と考えていた。
音のないおならならまだしも、結構大きな音であったと言うのに。
子どもがおならをすると、親の私たちは「あ!今何した?」と、笑いながら聞き返す。
そうすると、子どもは笑いながら、そして少し照れくさそうに「おならや。」と言う。
カンチだけでなく、カンチと仲の良い友達もそうだ。
「えへへ。」と、照れ笑いをし、又遊びだす。

はじめその話を聞いたとき、私は大人の立場で、子どもはかわいいななんて、普通に笑いながら「S君にそれ言ったの?(S君も照れ笑いをしているだろうと勝手に思っていたので)」と言ってしまったが、カンチの返事は違った。
「みんな気づいてないのに、そんなん言うたらS君恥ずかしいやんか。」

そうだった。
良く考えると、もしかしたら大人が子どもに対する「子どもなんだから、それくらいいいじゃない」と言う勝手な発想であって、全然子どもの立場に立って考えてないのではないかと言うことに気がついた。
新しいクラス、まだ仲の良い友達もいないクラスで、きっとS君はうんと緊張していたのだろう。
普段はS君だって、家族の前では照れ笑いをするに違いない。
しかし、どうか、この音に気づかれませんように。
誰も笑いませんように。
心細かったのかもしれない。

そんなS君の気持ちを察してか、はたまた自分がそうだったらきっといやで恥ずかしいな、と思ったのか、カンチの返事には考えさせられた。
子どもも1人の人間だ。
大人以上にプライドもある。
そして、S君の立場に立って自然と考えることが出来たカンチに、教えられたような気がした。

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テーマ : 子育てあれこれ(小学生!) - ジャンル : 育児

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