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2006.02.11 23:44

お産の場面で、産婦さんの夫・パートナーのみならず、産まれてくる赤ちゃんの兄弟が立ち会うお産も少なくない。
2~3歳のお兄ちゃん・お姉ちゃんの立会いももちろん、年齢の離れた兄弟がいれば、なおさら産婦さんのたっての希望が強いようだ。
上の子に、弟・妹が新しく家族の一員になる瞬間を、立ち会わせたい、そう思うようである。

上の子がまだ幼児の場合、自分のお母さんに起こっていることがあまり理解できないのは無理ないが、でも、いざ赤ちゃんが産まれると、力の限り手足をばたばたさせて泣いている目の前の小さな人間を、興味津々、じっと見つめている。
「赤ちゃん、赤ちゃん」って指さしてお話している。
そんな光景もほほえましいのだが、私が好きな光景はなんと言っても、年の離れた兄弟が立ち会う場面。

今までに、いろんな兄弟の立会い分娩の場面があった。

陣痛のために、普段のお母さんと様子が変わるから、びっくりして泣いてしまう子もいた。
辛そうにしているお母さんって、家庭生活ではきっとあまり見たことないからら仕方ないものね。
夫と上の子と家族みんなで立ち会うお産が多いけど、小学生のお姉ちゃんだけが立ち会い、そのお姉ちゃんとたった2人でお産に臨んだ産婦さんもいた。
インファント・ウォーマーの上で、私達が赤ちゃんの処置や観察をしている間、じっと赤ちゃんを見つめていた。
産まれたばかりの赤ちゃんって、本やテレビで見るのとは大違いで、羊水で身体も髪の毛もびちゃびちゃしているし、バターのような白い胎脂でべたべたしているし、白い寒天のような長い紐がお臍から伸びてるし(笑)
それに、血液だって付着している。
でも、怖いともびっくりした様子もなく、その子は赤ちゃんをじっと見つめ、一言「かわいい」とだけつぶやき、にっこり笑った。
よく頑張ってお母さんを励ましてあげたねって褒めると、すごくうれしそうに、また笑った。
早く抱っこしたいね、とこちらが問いかけると、大きく「うん」とうなづき、私達が行う処置をじっと見つめていた。

また、ある子は。
お産も無事済み、深夜のお産だったので、これからお父さんと家に帰らなければいけないので、明日までお母さんと会えないから、お母さんに抱っこ(hug)してもらい、と促したら、なんとお母さんにhugしてもらうよりも、みずから赤ちゃんを抱っこしてから帰りたいと言い出した。
赤ちゃんにお母さんを取られて寂しいと言う気持ち(その気持ちは、どれだけ大きい上の子でもあって当然なんだけど)、それを上回るくらい赤ちゃんがかわいいと思ってくれたのかしら。
私達もびっくりしたけど、その反面新しい家族をすんなり、それも自然に受け入れた彼女に、ひどく感動してしまった。
子どもって、本当にすごい。

陣痛って本当に辛いけど、その先に希望があるから頑張れるんだと言う姿勢を、子ども達に身を持って教えることができる、一つの人生教育のようにも思う。
単に、新しい家族を受け入れる、だけではなく。
もちろん、かけがえのないいのちの教育が前提だけど、いろんな意味を、子ども達に教えれる機会だなあと思う。
何を学ぶかは、お産までに産婦さんが上の子にお話する(教える)ことは必須だけど、それ以上に、いろんな意味ですごく学んで、成長する機会だなあと。

面会時間が過ぎ、しばしお母さんと離れてしまうけど、そんなときに寂しさをあまり感じさせず、赤ちゃんに素直に「明日、また来るね、バイバイ」と言って、赤ちゃんの手を握る姿はなんとも言えない光景だ。

きっと、あなたたちは、命を人を大事にする大人になってくれることでしょう。
赤ちゃんに負けないように、あなたたちも、元気に健やかに育ってほしいものだと思います。
助産師は、もちろん赤ちゃんとお母さんの幸せを願っている職業だけど、あなたたち大きな子ども達に対しても、すくすく育ってほしいと思っているんです。
あなたたちも、こうやって産まれてきたんですから。

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テーマ : マタニティライフ - ジャンル : 育児

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